スズメバチ駆除と費用負担:大家と入居者の視点から

夏から秋にかけては、スズメバチなどが活動を活発化させる季節です。
草むらや家の軒下など、あらゆる場所に巣を作ります。自宅の敷地内に巣ができた場合、自らの費用で駆除するのが一般的ですが、賃貸物件では大家と入居者のどちらが負担すべきなのでしょうか?
安佐南区川内のフクシゲ不動産が、その悩みに対してわかりやすく解説します。
目次
蜂の巣駆除の費用は誰が負担?
蜂の巣駆除には数万円の費用がかかることが多く、特に高所での作業が必要な場合はさらに高額になります。
賃貸物件では「誰が駆除費用を負担するか」という点が非常に気になるところです。
一般的に、次のような原則があります:
- アパートなどの集合住宅:共用部分は大家が負担。
- 賃貸戸建て:入居者が負担。
アパートの共用部と専用部の費用負担の違い

アパートやマンションの集合玄関や廊下などの共用部分に蜂の巣ができた場合、その駆除は大家の責任です。
入居者全員が利用する場所であるため、ここに蜂の巣ができると、全員に影響が及びます。
- 共用部分:大家が駆除を行うべき。
- 専用部分(ベランダなど):契約内容にもよりますが、多くの場合は入居者が管理する部分とされており、入居者が駆除を負担することになります。
しかし、蜂の巣の有無に関しては個人の判断に差があるため、共用部分の蜂の巣を入居者が勝手に駆除して、後から費用を請求するという行動は避けるべきです。まずは大家や管理会社に連絡してから駆除を行うことが望ましいです。
貸家での蜂の巣駆除費用の負担


貸家の場合は、基本的に敷地全体が入居者の管理下にあります。
庭や玄関先などに蜂の巣ができた場合、その駆除費用は入居者が負担するのが一般的です。
ただし、入居時にすでに蜂の巣があった場合や、契約内容に特別な取り決めがある場合は、大家が負担することも考えられます。
- 賃貸戸建て:入居者の管理範囲内での蜂の巣は入居者が負担。
- 例外的な場合:入居時に蜂の巣があった場合などは、大家が負担することもある。
契約内容や状況によって異なるため、柔軟な対応が求められます。
費用負担よりも迅速な駆除が優先


蜂の巣は、入居者にとって不快で危険な存在です。放置しておくと、近隣住民にも被害が及ぶ可能性があります。
そのため、費用負担の議論よりも、まずは迅速な駆除が最優先です。
フクシゲ不動産では、基本的にまず大家様が費用を負担し、状況に応じて入居者様に請求することが多いです。
このように、まずは安全確保を最優先にして対応しています。
蜂の巣駆除は市区町村に相談を
蜂の巣の駆除については、まず市区町村に相談するのが良いでしょう。
市の指定業者を利用することで補助金が出る自治体もあります。
自治体ごとに対応が異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。



残念ながら2024/6月現在広島市では蜂の駆除に対して何も支援策がありません。
蜂の駆除について(広島市HP)
蜂の営巣は予防が難しいですが、昨今は忌避剤や蜂除けグッズも多数販売されていますので、毎年のように作られる場合は検討してみてください。
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